作品詳細情報

孤独な諜報員と、謎めく女の物語。

小さな兵隊

ドラマ
邦題
小さな兵隊
監督
ジャン=リュック・ゴダール
CAST
アンナ・カリーナ/ミシェル・シュボール
時間
84分
製作国
フランス
小さな兵隊

デジタル・リマスター版

STORY

中立の地・ジュネーヴに勤める通信員ブリュノは、友達からロシア娘のヴェロニカを紹介され、たちまち一目惚れ。またテロ活動を行う過激派組織とも繋がりを持つ彼は、敵方の活動家であるラジオ・ジャーナリストの抹殺を命じられるが、それをはねつけてヴェロニカと愛を交わす。しかしフランスの脱走兵という彼の過去を知る組織に脅され、やむなく銃撃を試みるが、失敗。辛くも組織の手から逃れたのも束の間、今度は敵方の手中に落ちてしまう。監禁され、激しい拷問を受けるブリュノ。苦闘の果てに運良く脱出を果たすが、待っていたのはヴェロニカもまた敵組織の一員であるという告白だった・・・。
 アルジェリア解放戦争を背景に、テロ抗争の狭間で次第に身動きが取れなくなっていく諜報員の運命を描く。ゴダール第2作目の長編であるが、拷問描写が戦争批判につながるとして1963年まで公開が禁止されていた。ヒッチコックばりの間諜サスペンスである物語は諸作の中でも筋を追いやすい一編ながら、大胆というより極端な省略、背景のSEを抑えた中に語られる引用と修辞に満ちたモノローグなど、独特の実験性に欠けることはない。後にゴダール夫人となるアンナ・カリーナが彼と組んだ初作品でもあり、様々な意味でゴダール色に染まる以前の瑞々しさが眩しい。

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