1924年、アルゼンチンへ向かう豪華客船の上―。年の離れた富豪の夫との虚飾に満ちた日々に苦悩するステファニーは、過去との決別を望み、船から身を投げた少女になりすます。少女の名はアルバ。貧しさ故に、見知らぬ男のもとに嫁ぐ途中だった。アルバ(ステファニー)を出迎えたのは、夫となるジーコ。その夜、彼は手にいれたダイヤの代価として宝石商にアルバを抱かせようとする。抗うアルバが手にしたナイフは、宝石商の胸を貫く。とどめをさしたのは、ジーコの親友のチョーロ。彼はアルバを妖しげなタンゴ・バーに連れ込む。豊かなブロンドの髪を黒く染められ、踊り子として、娼婦としての新しい生活が始まる。もはや彼女には逃げ出す気力も残っていなかった。チョーロはアルバにタンゴの全てを教え込む。タンゴの秘める情熱、官能、魔性・・・。彼女を他の男に抱かせながらも、自分以外の男と踊ることは禁じるチョーロ。彼は決してアルバを抱こうとはしない。冷酷な彼の魔力の前に、いつしか憎しみ以外の感情がアルバの内に芽生え始める。それは、悲劇と呼ぶには余りにも激しすぎる愛の始まりであった―。
1924年、アルゼンチンへ向かう豪華客船の上―。年の離れた富豪の夫との虚飾に満ちた日々に苦悩するステファニーは、過去との決別を望み、船から身を投げた少女になりすます。少女の名はアルバ。貧しさ故に、見知らぬ男のもとに嫁ぐ途中だった。アルバ(ステファニー)を出迎えたのは、夫となるジーコ。その夜、彼は手にいれたダイヤの代価として宝石商にアルバを抱かせようとする。抗うアルバが手にしたナイフは、宝石商の胸を貫く。とどめをさしたのは、ジーコの親友のチョーロ。彼はアルバを妖しげなタンゴ・バーに連れ込む。豊かなブロンドの髪を黒く染められ、踊り子として、娼婦としての新しい生活が始まる。もはや彼女には逃げ出す気力も残っていなかった。チョーロはアルバにタンゴの全てを教え込む。タンゴの秘める情熱、官能、魔性・・・。彼女を他の男に抱かせながらも、自分以外の男と踊ることは禁じるチョーロ。彼は決してアルバを抱こうとはしない。冷酷な彼の魔力の前に、いつしか憎しみ以外の感情がアルバの内に芽生え始める。それは、悲劇と呼ぶには余りにも激しすぎる愛の始まりであった―。
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