チャップリンからの贈りもの

STORY

愛する家族のため、大切な友人のため、お金が必要だった二人。
救いを求めたのは、天国に旅立ったばかりの“友だち”だった。


1977年12月25日。世界の喜劇王チャールズ・チャップリン死去。
スイス・レマン湖畔の小さな町ヴヴェイ。刑務所を出所したエディ(ブノワ・ポールヴールド)を友人のオスマン(ロシュディ・ゼム)が迎えた。真面目に働くオスマンだが、エディ同様、移民のため生活は貧しい。しかも妻が入院したばかりだった。それでもエディが住むためのバラックを用意していた。エディはその代わりにオスマンの娘サミラの世話を引き受ける。サミラの夢は獣医になることだが、今の暮らしでは儚い夢だ。エディはそんなサミラを楽しませようと外へ連れ出す。サミラもひょうきん者のエディになついた。季節はクリスマス。エディはオスマン一家へのプレゼントにどこからか古いテレビを調達してきた。画面に映ったのは同じ町に住んでいたチャップリン死亡のニュース。その莫大な遺産と、貧しい移民の放浪者を演じるチャップリンの姿が何度も報じられるうちに、エディはとんでもないアイデアを思いつく。「チャップリンは俺たちの“友だち”だ。そうだ! “友だち”から金を借りよう」。


やっとの思いで遺体を誘拐するも、身代金の要求はままならず…。
チャップリンが埋葬された墓地は目と鼻の先。遺体を少しの間、拝借して身代金を要求するだけだと説得するエディだが、慎重なオスマンは取り合わない。しかし、妻の治療費のための借金を銀行に断られ、母を恋しがって泣くサミラの姿に心がゆらいで、エディと墓地に向かう。奮闘の末にひつぎを別の地に移した二人。翌日、意を決してチャップリン家に電話をすると、何と夫人にフランス語が通じず、話の途中で電話を切られてしまった。瞬く間に世界の大ニュースになったチャップリン遺体誘拐事件。しでかした事の大きさに今さらながら気づき、怖じ気づく二人だが、後戻りはできない。今度はたどたどしい英語で脅迫の電話をかけるも、チャップリン家の厳格な執事に鼻の先であしらわれ、思わず身代金の値下げを申し出るなど慌てふためく始末。地元警察が仕掛けた罠にはめられそうになると、オスマンはたまらなくなってエディを責め、ついにはバラックから追い出した。


家族と友人のため、再び立ち上がった二人を待ち受ける、意外な結末とは。
行くあてがなくなったエディが公園のベンチに座っていると、サミラと見に行ったサーカスの猿が迷子になっていた。その猿をサーカスに連れていくと、道化師の代役を頼まれる。サーカスの美しい女性オーナーは出会ったときからエディの才能を見抜いていたのだ。天職を見つけて仕事に励むエディ。新しい人生が開けたかに思えたが、そこにオスマンが血相を変えてやって来た。保険に入っていなかったため妻の治療費が全額負担になるばかりか、手術を受けさせることすらできないと、エディに助けを求めに来たのだった。家族のため、友人のため、二人は治療費のみを要求することを決意して再び立ち上がった。果たして天国の喜劇王から、二人に救いの手は差し伸べられるのか―。

どん底の2人が企てたのは、喜劇王チャップリンの遺体誘拐! 実話が生んだ温かくてほろ苦い人生のおとぎ話。 喜劇の神様、ボクらにどうかお恵みを――。

チャップリンからの贈りもの

2016年2月2日発売

価格
¥3,800(¥4,180/税込)
発売元
ギャガ
販売元
ギャガ
特典
・チャップリンの息子ユージーン・チャップリン 来日インタビュー
・フランス映画祭での監督Q&A
・予告編集[オリジナル予告編、日本版予告編]
・ キャスト&スタッフ プロフィール
・プロダクションノート
仕様
【記録層】2層
【色】カラー
【音声】①フランス語(ドルビーデジタル 5.1chサラウンド)
【字幕】①日本語字幕 ②日本語字幕(デカ字幕)
【サイズ】16:9LB(スコープサイズ)
品番
GADS-1206
JANコード
4589921402064
原題
The Price of Fame
監督
グザヴィエ・ボーヴォワ
CAST
ブノワ・ボールヴールド/ロシュディ・ゼム/キアラ・マストロヤンニ
STAFF
【脚本】グザヴィエ・ボーヴォワ/エチエンヌ・コマール
時間
115分
制作国
フランス
公開日
2015年7月18日
備考
※商品デザイン・仕様等は予告なく変更になる場合がございます。

STORY

愛する家族のため、大切な友人のため、お金が必要だった二人。
救いを求めたのは、天国に旅立ったばかりの“友だち”だった。


1977年12月25日。世界の喜劇王チャールズ・チャップリン死去。
スイス・レマン湖畔の小さな町ヴヴェイ。刑務所を出所したエディ(ブノワ・ポールヴールド)を友人のオスマン(ロシュディ・ゼム)が迎えた。真面目に働くオスマンだが、エディ同様、移民のため生活は貧しい。しかも妻が入院したばかりだった。それでもエディが住むためのバラックを用意していた。エディはその代わりにオスマンの娘サミラの世話を引き受ける。サミラの夢は獣医になることだが、今の暮らしでは儚い夢だ。エディはそんなサミラを楽しませようと外へ連れ出す。サミラもひょうきん者のエディになついた。季節はクリスマス。エディはオスマン一家へのプレゼントにどこからか古いテレビを調達してきた。画面に映ったのは同じ町に住んでいたチャップリン死亡のニュース。その莫大な遺産と、貧しい移民の放浪者を演じるチャップリンの姿が何度も報じられるうちに、エディはとんでもないアイデアを思いつく。「チャップリンは俺たちの“友だち”だ。そうだ! “友だち”から金を借りよう」。


やっとの思いで遺体を誘拐するも、身代金の要求はままならず…。
チャップリンが埋葬された墓地は目と鼻の先。遺体を少しの間、拝借して身代金を要求するだけだと説得するエディだが、慎重なオスマンは取り合わない。しかし、妻の治療費のための借金を銀行に断られ、母を恋しがって泣くサミラの姿に心がゆらいで、エディと墓地に向かう。奮闘の末にひつぎを別の地に移した二人。翌日、意を決してチャップリン家に電話をすると、何と夫人にフランス語が通じず、話の途中で電話を切られてしまった。瞬く間に世界の大ニュースになったチャップリン遺体誘拐事件。しでかした事の大きさに今さらながら気づき、怖じ気づく二人だが、後戻りはできない。今度はたどたどしい英語で脅迫の電話をかけるも、チャップリン家の厳格な執事に鼻の先であしらわれ、思わず身代金の値下げを申し出るなど慌てふためく始末。地元警察が仕掛けた罠にはめられそうになると、オスマンはたまらなくなってエディを責め、ついにはバラックから追い出した。


家族と友人のため、再び立ち上がった二人を待ち受ける、意外な結末とは。
行くあてがなくなったエディが公園のベンチに座っていると、サミラと見に行ったサーカスの猿が迷子になっていた。その猿をサーカスに連れていくと、道化師の代役を頼まれる。サーカスの美しい女性オーナーは出会ったときからエディの才能を見抜いていたのだ。天職を見つけて仕事に励むエディ。新しい人生が開けたかに思えたが、そこにオスマンが血相を変えてやって来た。保険に入っていなかったため妻の治療費が全額負担になるばかりか、手術を受けさせることすらできないと、エディに助けを求めに来たのだった。家族のため、友人のため、二人は治療費のみを要求することを決意して再び立ち上がった。果たして天国の喜劇王から、二人に救いの手は差し伸べられるのか―。