チャップリンからの贈りもの

人生どん底の二人が巻き起こした、とんでもない事件の顛末。
それは、チャップリンの深い愛から届けられた贈りもの。


あの“チャップリン遺体誘拐事件”が奇跡のヒューマンドラマ化。
チャップリンの遺体が誘拐された?! 全世界を駆けめぐった驚愕のニュースの正体は、人生どん底の二人が天国の喜劇王に救いを求めた、とんでもなく間の抜けた犯行劇だった―。1978年、スイスで実際に起きた“チャップリン遺体誘拐事件”が、40年近い歳月を経てまさかの映画化。貧しい移民の二人組による犯行という事実を元に、コミカルなユーモアとほろ苦い人間味を加え、現代社会にも通じる極上のヒューマンドラマが誕生した。何をやっても上手くいかない失敗続きの二人が、家族や仲間の愛に支えられ、やがて自分の生きる道を見出していくストーリーは、つねに弱者の味方だったチャップリンへのオマージュにあふれている。ラストに訪れる“幸せすぎるどんでん返し”には、誰もが感動の涙を流さずにいられない。


チャップリンの遺族が家族役として出演。邸宅や墓地もロケ地提供。
映画化にあたり遺族の全面協力が得られたことは、本作にとってこの上ない幸運だった。チャップリンが埋葬された墓地がロケ地として提供されたばかりか、亡くなるまで住んだ邸宅に当時のままの調度品を揃え、孫娘のドロレス・チャップリンがそこでチャップリンの娘役を演じるという夢のようなシーンが実現。さらに息子のユージーン・チャップリンもサーカスの支配人役として出演した。また、サイレント時代の傑作『チャップリンの霊泉』をはじめ、『街の灯』『黄金狂時代』『ライムライト』など往年の名画から名シーンが次々に登場。時代を超えたチャップリンの芸はみずみずしくもどこか切なく、ファンならずとも魅了せずにはおかない。


ミシェル・ルグランの音楽が彩る、カンヌグランプリ受賞監督の最新作。
監督・脚本は『神々の男たち』で2010年カンヌ国際映画祭グランプリを受賞したグザヴィエ・ボーヴォア監督。その待望の新作に、フランスを中心に活躍する個性豊かな実力派俳優が揃った。小悪党だが憎めないエディ役にはコメディアンとしても有名なブノワ・ボールヴールド。相棒のオスマン役はリアリティのある演技に定評のあるロシュディ・ゼム。カトリーヌ・ドヌーヴとマルチェロ・マストロヤンニの名優を両親に持つキアラ・マストロヤンニも大輪の華を添える。音楽は『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』などで知られる巨匠ミシェル・ルグラン。哀愁を誘う『ライムライト』のテーマ曲を巧みにアレンジして、全編をきらめくような音楽で彩る。センスあふれる音と映像、繊細な描写と洒落た会話、そして、温かな人間愛。大人の香りに満ちたフランス映画の魅力の全てがここにある。

STORY

愛する家族のため、大切な友人のため、お金が必要だった二人。
救いを求めたのは、天国に旅立ったばかりの“友だち”だった。


1977年12月25日。世界の喜劇王チャールズ・チャップリン死去。
スイス・レマン湖畔の小さな町ヴヴェイ。刑務所を出所したエディ(ブノワ・ポールヴールド)を友人のオスマン(ロシュディ・ゼム)が迎えた。真面目に働くオスマンだが、エディ同様、移民のため生活は貧しい。しかも妻が入院したばかりだった。それでもエディが住むためのバラックを用意していた。エディはその代わりにオスマンの娘サミラの世話を引き受ける。サミラの夢は獣医になることだが、今の暮らしでは儚い夢だ。エディはそんなサミラを楽しませようと外へ連れ出す。サミラもひょうきん者のエディになついた。季節はクリスマス。エディはオスマン一家へのプレゼントにどこからか古いテレビを調達してきた。画面に映ったのは同じ町に住んでいたチャップリン死亡のニュース。その莫大な遺産と、貧しい移民の放浪者を演じるチャップリンの姿が何度も報じられるうちに、エディはとんでもないアイデアを思いつく。「チャップリンは俺たちの“友だち”だ。そうだ! “友だち”から金を借りよう」。


やっとの思いで遺体を誘拐するも、身代金の要求はままならず…。
チャップリンが埋葬された墓地は目と鼻の先。遺体を少しの間、拝借して身代金を要求するだけだと説得するエディだが、慎重なオスマンは取り合わない。しかし、妻の治療費のための借金を銀行に断られ、母を恋しがって泣くサミラの姿に心がゆらいで、エディと墓地に向かう。奮闘の末にひつぎを別の地に移した二人。翌日、意を決してチャップリン家に電話をすると、何と夫人にフランス語が通じず、話の途中で電話を切られてしまった。瞬く間に世界の大ニュースになったチャップリン遺体誘拐事件。しでかした事の大きさに今さらながら気づき、怖じ気づく二人だが、後戻りはできない。今度はたどたどしい英語で脅迫の電話をかけるも、チャップリン家の厳格な執事に鼻の先であしらわれ、思わず身代金の値下げを申し出るなど慌てふためく始末。地元警察が仕掛けた罠にはめられそうになると、オスマンはたまらなくなってエディを責め、ついにはバラックから追い出した。


家族と友人のため、再び立ち上がった二人を待ち受ける、意外な結末とは。
行くあてがなくなったエディが公園のベンチに座っていると、サミラと見に行ったサーカスの猿が迷子になっていた。その猿をサーカスに連れていくと、道化師の代役を頼まれる。サーカスの美しい女性オーナーは出会ったときからエディの才能を見抜いていたのだ。天職を見つけて仕事に励むエディ。新しい人生が開けたかに思えたが、そこにオスマンが血相を変えてやって来た。保険に入っていなかったため妻の治療費が全額負担になるばかりか、手術を受けさせることすらできないと、エディに助けを求めに来たのだった。家族のため、友人のため、二人は治療費のみを要求することを決意して再び立ち上がった。果たして天国の喜劇王から、二人に救いの手は差し伸べられるのか―。

どん底の2人が企てたのは、喜劇王チャップリンの遺体誘拐! 実話が生んだ温かくてほろ苦い人生のおとぎ話。 喜劇の神様、ボクらにどうかお恵みを――。

チャップリンからの贈りもの

邦題
チャップリンからの贈りもの
監督
グザヴィエ・ボーヴォワ
CAST
ブノワ・ボールヴールド/ロシュディ・ゼム/キアラ・マストロヤンニ
時間
115分
制作国
フランス
公開日
2015年7月18日(土)YEBISU GARDEN CINEMA、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー

人生どん底の二人が巻き起こした、とんでもない事件の顛末。
それは、チャップリンの深い愛から届けられた贈りもの。


あの“チャップリン遺体誘拐事件”が奇跡のヒューマンドラマ化。
チャップリンの遺体が誘拐された?! 全世界を駆けめぐった驚愕のニュースの正体は、人生どん底の二人が天国の喜劇王に救いを求めた、とんでもなく間の抜けた犯行劇だった―。1978年、スイスで実際に起きた“チャップリン遺体誘拐事件”が、40年近い歳月を経てまさかの映画化。貧しい移民の二人組による犯行という事実を元に、コミカルなユーモアとほろ苦い人間味を加え、現代社会にも通じる極上のヒューマンドラマが誕生した。何をやっても上手くいかない失敗続きの二人が、家族や仲間の愛に支えられ、やがて自分の生きる道を見出していくストーリーは、つねに弱者の味方だったチャップリンへのオマージュにあふれている。ラストに訪れる“幸せすぎるどんでん返し”には、誰もが感動の涙を流さずにいられない。


チャップリンの遺族が家族役として出演。邸宅や墓地もロケ地提供。
映画化にあたり遺族の全面協力が得られたことは、本作にとってこの上ない幸運だった。チャップリンが埋葬された墓地がロケ地として提供されたばかりか、亡くなるまで住んだ邸宅に当時のままの調度品を揃え、孫娘のドロレス・チャップリンがそこでチャップリンの娘役を演じるという夢のようなシーンが実現。さらに息子のユージーン・チャップリンもサーカスの支配人役として出演した。また、サイレント時代の傑作『チャップリンの霊泉』をはじめ、『街の灯』『黄金狂時代』『ライムライト』など往年の名画から名シーンが次々に登場。時代を超えたチャップリンの芸はみずみずしくもどこか切なく、ファンならずとも魅了せずにはおかない。


ミシェル・ルグランの音楽が彩る、カンヌグランプリ受賞監督の最新作。
監督・脚本は『神々の男たち』で2010年カンヌ国際映画祭グランプリを受賞したグザヴィエ・ボーヴォア監督。その待望の新作に、フランスを中心に活躍する個性豊かな実力派俳優が揃った。小悪党だが憎めないエディ役にはコメディアンとしても有名なブノワ・ボールヴールド。相棒のオスマン役はリアリティのある演技に定評のあるロシュディ・ゼム。カトリーヌ・ドヌーヴとマルチェロ・マストロヤンニの名優を両親に持つキアラ・マストロヤンニも大輪の華を添える。音楽は『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』などで知られる巨匠ミシェル・ルグラン。哀愁を誘う『ライムライト』のテーマ曲を巧みにアレンジして、全編をきらめくような音楽で彩る。センスあふれる音と映像、繊細な描写と洒落た会話、そして、温かな人間愛。大人の香りに満ちたフランス映画の魅力の全てがここにある。

STORY

愛する家族のため、大切な友人のため、お金が必要だった二人。
救いを求めたのは、天国に旅立ったばかりの“友だち”だった。


1977年12月25日。世界の喜劇王チャールズ・チャップリン死去。
スイス・レマン湖畔の小さな町ヴヴェイ。刑務所を出所したエディ(ブノワ・ポールヴールド)を友人のオスマン(ロシュディ・ゼム)が迎えた。真面目に働くオスマンだが、エディ同様、移民のため生活は貧しい。しかも妻が入院したばかりだった。それでもエディが住むためのバラックを用意していた。エディはその代わりにオスマンの娘サミラの世話を引き受ける。サミラの夢は獣医になることだが、今の暮らしでは儚い夢だ。エディはそんなサミラを楽しませようと外へ連れ出す。サミラもひょうきん者のエディになついた。季節はクリスマス。エディはオスマン一家へのプレゼントにどこからか古いテレビを調達してきた。画面に映ったのは同じ町に住んでいたチャップリン死亡のニュース。その莫大な遺産と、貧しい移民の放浪者を演じるチャップリンの姿が何度も報じられるうちに、エディはとんでもないアイデアを思いつく。「チャップリンは俺たちの“友だち”だ。そうだ! “友だち”から金を借りよう」。


やっとの思いで遺体を誘拐するも、身代金の要求はままならず…。
チャップリンが埋葬された墓地は目と鼻の先。遺体を少しの間、拝借して身代金を要求するだけだと説得するエディだが、慎重なオスマンは取り合わない。しかし、妻の治療費のための借金を銀行に断られ、母を恋しがって泣くサミラの姿に心がゆらいで、エディと墓地に向かう。奮闘の末にひつぎを別の地に移した二人。翌日、意を決してチャップリン家に電話をすると、何と夫人にフランス語が通じず、話の途中で電話を切られてしまった。瞬く間に世界の大ニュースになったチャップリン遺体誘拐事件。しでかした事の大きさに今さらながら気づき、怖じ気づく二人だが、後戻りはできない。今度はたどたどしい英語で脅迫の電話をかけるも、チャップリン家の厳格な執事に鼻の先であしらわれ、思わず身代金の値下げを申し出るなど慌てふためく始末。地元警察が仕掛けた罠にはめられそうになると、オスマンはたまらなくなってエディを責め、ついにはバラックから追い出した。


家族と友人のため、再び立ち上がった二人を待ち受ける、意外な結末とは。
行くあてがなくなったエディが公園のベンチに座っていると、サミラと見に行ったサーカスの猿が迷子になっていた。その猿をサーカスに連れていくと、道化師の代役を頼まれる。サーカスの美しい女性オーナーは出会ったときからエディの才能を見抜いていたのだ。天職を見つけて仕事に励むエディ。新しい人生が開けたかに思えたが、そこにオスマンが血相を変えてやって来た。保険に入っていなかったため妻の治療費が全額負担になるばかりか、手術を受けさせることすらできないと、エディに助けを求めに来たのだった。家族のため、友人のため、二人は治療費のみを要求することを決意して再び立ち上がった。果たして天国の喜劇王から、二人に救いの手は差し伸べられるのか―。

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