インド洋上空・3人乗り小型機・パイロット死亡
完全に「詰んだ」二人が取った、まさかの行動とは一体——。

STORY

サラは友人の結婚式のため、かつて長期滞在をしたインド洋に浮かぶ楽園でバケーションを満喫している。結婚式場がある南の孤島ロドリゲス島へは花嫁たちとフェリーで向かうはずだったが、かつて仕事を選び島で別れた元カレ ジャクソンと再会し一夜を過ごしたことで寝坊をしてしまう。仕方なく知人の古い小型機で向かうことになるが、乗り場へ着くとそこにはジャクソンの姿も。心中穏やかでないものの、目の前に広がる青く美しい海と一面の快晴に心弾ませ、９９分の空の旅が始まるはずだった。ところが離陸直後、パイロットが心臓発作で急死してしまう。自動操縦は機能せず、GPSも故障、航路を外れ飛行する小型機。通信機能にも障害が起こり、どうにか繋がった無線で得た情報は「着水しても助からない。着陸地が見つかるまで飛び続けろ」というものだった。かつて何度か操縦を体験したことのあったサラは、必死で小型機を飛ばし続けようとするが、巨大乱気流に飲み込まれ、機体は損傷し、燃料タンクもトラブルに見舞われてしまう。精神的にも追い詰められパニック状態のサラは、ジャクソンの制止も振り切り、究極の選択を決意するが――。